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マスクを着用した状態で呼吸ができていますか? (長津田アオバ矯正歯科) 2019.03.08

こんにちは 横浜市青葉区の長津田 & 青葉台の長津田アオバ矯正歯科です。




皆さまは普段からマスクを好んで着用していますでしょうか。



マスクの用途は様々だと思いますが、花粉対策ならともかく特に風邪やインフルエンザなどの "予防対策" で体調不良でもないのに使用している場合には普段のマスク着用について見つめ直したほうがいいかもしれません。



花粉飛散やインフルエンザの流行シーズン以外の通年でも誰も彼もがマスク着用するのが当たり前の風習になったのは、使い捨てマスクという商品を誰もがどこでも簡単に手にするようになって以来、つまりそれほど前のことではありません。



使い捨てではない家庭用マスクはガーゼを何回も取り替えて使用するもので、マスクを着用するとそれなりに体調が悪そうに見えたものでした。


つまりマスク着用自体が体調不良のサインとみなされたので、敢えて予防対策として積極的に使用する状況などかつてはありませんでした。


ところが、昨今ではこれほどいたるところでマスク着用が普及しているのは、簡単に入手できるようになった以上に大衆にならうという国民性が理由だと思います。海外では依然としてマスク着用は体調不良の際での使用に限られているからです。




それでは、さっそく本題に移りたいと思います。



皆さまは普段使われている使い捨てマスクをどのように使用していますでしょうか。

おそらく口と鼻の両方をしっかりとマスクで覆っているのではないでしょうか。



それではマスクで口を覆ってから強く息を吹いてみてください。吹いた息がちゃんとマスクの外側に通り抜けていますでしょうか。



あれれ・・・ マスクの不織布は息を外側に全く通していません。



もうおわかりだと思いますが、不織布製のマスクには外の空気を内部に通す機能などありません。口と鼻の両方を同時に覆ってしまうとほとんど窒息に近い状態になるのです。



ただ、マスクを顔に密着させても周囲には若干の隙間がありますので外からの空気が多少はマスクの内側に入ってきますが、マスクを着用しないで通常の鼻呼吸をする場合の新鮮な空気の量とは圧倒的な差があります。



つまりマスクで口と鼻の両方を覆ったままですと、しばらく着用し続けているとマスクの中で口をパクパクさせている口呼吸に陥り、わずかな外の空気と混ぜ合わさった肺から出てきたばかりの空気を吸ったり吐いたりしている状態になります。



それでは、試しにこの状態で鼻で呼吸してみてください。体内から出てきたばかりの生温かい二酸化炭素濃度の濃い空気が鼻腔内を出入りすると気持ちが悪くてとても鼻呼吸を続けることができないはずです。


そこで、普段診療で使用しているマスクではなくドラッグストアなどで購入できる "通気性の良い快適性" を売りにしている値段が高めのマスクを試してみました。



確かに通気性が向上していますので、安めのマスクよりは快適度が増していると思います。しかし長時間使用ではマスクをしない状態と比較してしまいますと、マスク内が常に生温かい状態になっていて圧倒的に外部からの新鮮な空気の流入を妨げているのには変わりません。



つまり通気性が少しばかり向上したところでマスクで鼻を覆ってしまっている限り、鼻で呼吸がしやすくなるわけではないのです。



両者のマスクの生地を比較してみますと高機能を謳ったマスクは表側が不織布、裏面が薄いガーゼ用の生地に裏層されているシンプルな構造で、値段の安いマスクは単層で少し厚めの不織布です。



ちなみに細かな粒子(50マイクロメートル)の粒子を高機能マスクの表側に吹き付けてみましたところ難なく粒子が通り抜けました。ウイルスやPM2.5(2.5マイクロメートル)の粒子も防ぐと記載されているのですが・・・

外部からの異物がマスクに吸着しますので再使用の際に表裏を誤って使用してしまうと、異物が直接体内に入り込んでしまうリスクも十分あり得ます。



ともあれ常時マスクを着用したままですと、結果として口呼吸をした状態が長く続くことにより舌が下方に下がり舌機能を含めた様々な口腔機能にも影響が出てきてしまいます。



『舌が歯並びに影響している?』2014年9月24日 のブログ記事で、舌と歯並びの関係を説明させていただいておりますのでこちらもどうか参照なさってみてください。



そのようなわけでマスクの常時着用が当然ながら呼吸機能にも影響を及ぼし習慣性口呼吸を引き起こしかねないので、不必要なマスクの着用は良からぬ影響だらけと考えられます。



わたしは仕事の上でマスクを着用しなければならないのですが、かつて口と鼻の両方を長時間覆っていた頃は診療の途中で息苦しくなってマスクをしばしば下げたり上げたりしていました。



マスクを鼻まで覆うと口呼吸になることに気づいて以来、今では 口だけ覆うように着用しています。 たったこれだけのことですが、すこぶる快適になりました。



マスク着用の賛否をとやかく言うつもりはないのですが、わたしは混み合う電車の中でも体調が悪くない限りマスクの着用はしないことにしています。



きちんと鼻が通っていて通常に鼻呼吸ができてさえいれば、主に飛沫によって経口感染するインフルエンザでさえ罹患する確率が格段に減るからです。



それにマスクを常用していてもインフルエンザに罹患してしまう方が結構居られることからもお分りいただけるはずです。マスクの着用が口呼吸を引き起こして経口感染によるインフルエンザなどの罹患率が上がり、外出先だけでなく家庭内で感染するリスクがあるからです。



更には 習慣的に口呼吸をしていると鼻の呼吸機能が低下してしまい、慢性的に鼻が詰まった状態を引き起こしてしまいます。呼吸器である鼻にはフィルター機能を持ちますので本来は飛沫感染などを防ぐ機能があるのですが、呼吸機能が停止してしまうとフィルターの役割も機能しなくなってしまいます。



そうはいいましても感染流行期などでは必要に応じてマスクを使う時は使って不特定多数に感染させることを確実に防ぐのはマナーであると思います。




それではくれぐれもマスクの常用で慢性的な口呼吸にならないようにお気をつけください。