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線路の軌間(ゲージ)の一考  (長津田・青葉区の矯正歯科) 2015.03.15

横浜市青葉区 長津田&田奈の歯列矯正  長津田アオバ矯正歯科 DR. 深田です。



みなさまは、関東の私鉄といえば真っ先にどの鉄道会社を思い浮かびますでしょうか。



当院の目の前には東急田園都市線が走行しており、そうこうしている間にも幾度も電車が通り過ぎていきますので、やはり東急電鉄が交通機関として欠かすことのできない生活の足として利用されていることと思います。


一方、場所を関西に移しますと真っ先に思い浮かべるのはどの鉄道会社でしょうか。


私の場合は大学に入学するまでは北摂(大阪)に住んでいましたので、阪急電車を普段の足としてよく乗っていたものですから、関西の私鉄といえばやはり阪急電車が一押しです






線路の軌間(ゲージ)の一考  (長津田・青葉区の矯正歯科)

残念ながら私はいわゆる『TETSU』の一派 ではないのですが、鉄道を含めた様々な構造物には昔からとても関心があります。


たとえば鉄道ものでは車両そのものに興味があるというよりも、外装ではパンタグラフとか連結器、台車や台座、連結部の幌の構造、窓の日よけやドアの形といった局所にとても興味が惹かれます。

線路の軌間(ゲージ)の一考  (長津田・青葉区の矯正歯科)

内装では網棚の形状、車体の製造由来を示すプレートや窓の日よけ、ドアのパッキングの締め具合、座面の座り心地などがやはり気になります。


車両以外では、線路の軌間にも当然ながら生い立ちや構造的な関心があるわけです。


本日のトピックは、そのレール幅 (軌間) についてです。


JR (旧国鉄) の在来線の軌間は1067 mm (3フィート6インチ) でいわゆる広義でいう狭軌を採用しています。


関東の主な私鉄の軌間も同じ1067 mmを採用しています。

これには国内の民営鉄道会社の創業の生い立ちが関わっています。



たとえば関東の主な私鉄の東急、東武、西武、小田急、相鉄などの民営鉄道会社は、創業当初から専用軌道をもつ "鉄道" であるため、地方鉄道法で決められている狭軌の1067 mm を採用。


一方、各民営鉄道会社の中で京王電鉄は後述になりますが異色の生い立ちになります。


対して、関西の主な大手私鉄は新幹線で採用されている1435 mm (4フィート8.5インチ)の標準軌を採用。


これは、私設鉄道法に縛られない軌道法準拠に基づいて線路が敷設されました。



たとえば、阪急電鉄は創業時の会社名が箕面有馬電気軌道になります。


そう、阪神電気鉄道同様に路面電車の軌道が由来なのですこのように関西の民営鉄道会社には鉄道としてではなく、この路面電車由来が多いのです。


軌道とは広義では道路上に敷設される鉄道のことで、いわゆる路面電車のことです。



関西では既存の官営鉄道路線に併走する鉄道の敷設に国が難色を示したためといわれています。


また鉄道国有法の施行で官営会社に吸収されることを避けるためにも、創業当初から標準軌を採用した理由の一つです。


前述した京王電鉄の創業は軌道を由来とした事業からのスタートになりますが、軌間は都電荒川線と同じ馬車軌間である1372 mmを採用しています。



軌間1372 mmを採用した東京市電(後の都電)と乗り入れる予定があったためです。


現在京王本線に乗り入れている都営新宿線の軌間は1372  mmになります。


路面電車起源の京成と京急は現在標準軌を採用しています。


今でこそ私鉄各社の相互乗換が盛んですが、かつては関東では特に首都圏における山手線内での民営の鉄道敷設は認められていませんでした。


その事実を示すように私鉄各社のターミナル駅は、東急は渋谷まで 京王・小田急は新宿まで 西武は池袋まで 京成は上野まで東武は浅草までという具合に、山手線内には入らない決まりでした。



話を元に戻しますが、関西の私鉄の中で南海電鉄は昔から旧国鉄(きのくに)と乗り入れをしていましたので、当然ながら狭軌になります。


ほかの関西私鉄各社は数社が相互乗換をしている現状ですのでほとんどが標準軌道ということになります。


ちなみに新幹線の線路を0系新幹線より先に営業走行したのは阪急電車です。


その私鉄の標準軌の恩恵を身に染みたのは、私が関東に来てからになります。


大阪にいたころには、日常的に阪急電車に乗車していたのですが、その乗り心地などを特に意識することはありませんでした。


ところが大阪に戻ってから久しぶりに阪急電車に乗ると、そのスムーズな発進・停車を身をもって実感できるだけでなく、高速走行中でもとにかく安定していてほとんど揺れないことにつくづく感心します。


当初は、さすが阪急電車は品もあるし日本一の私鉄だわと思っていたのですが、車両製造委託は数社にわたりますし、国内の車両製造元は各社おんなじだったりします。


阪急電車の場合は、ナニワ工機(アルナ工機/アルナ車両)と日立製作所。

線路の軌間(ゲージ)の一考  (長津田・青葉区の矯正歯科)
線路の軌間(ゲージ)の一考  (長津田・青葉区の矯正歯科)

シート生地はアンゴラ山羊の毛織物を使用






つまり乗り心地は車両の性能の差ではないということです。


そこで、ようやく気が付いたわけです。阪急電車の軌間は新幹線と同じ標準軌なので、高速走行時でもとにかく安定していてほとんど揺れないのです。


対して、狭軌の電車に乗るとJR在来線を含め揺れが大きく感じてしまいます。


また、狭軌の線路幅に対して車両幅がやたら大きく見えてしまう昨今の高性能な車両が高速走行していてよく脱線しないものだとつくづく感心します。


今となって、狭軌を標準軌へと改軌など絶対に不可能なのですが、JR在来線が新幹線と同じ標準軌だったら鉄道の発展状況も現在のものとは違った方向に進化していたのでは、あるいは新幹線自体が生まれなかったのでは、とついつい妄想してしまいます。


線路の軌間(ゲージ)の一考  (長津田・青葉区の矯正歯科)